
もう2週間前になりますが、楽器フェアの中日20日に髙中さんのローディさんから突然の連絡。
ヤマハのSGの音が突然出なくなったので、翌週末の大阪ライブまでに直せないか?と。
髙中さんには、以前何本かのギターの修理をさせてもらったり、サーフボードギターを作らせてもらったりしてるので、思い出してもらったんでしょうかね。
YAMAHAなので、本来ならTune-Upでしか受けない案件なわけですが、髙中さんの頼みでは断るわけにはいきませんねぇ(笑)。
その日のうちにローディさんがギターを持って来てくれましたが、何しろ楽器フェアの最中だったので、週明けに見てみました。
原因はジャックにつながってるはずの、電池のマイナス側の線が断線。プリアンプ入りなんですね。
とりあえず時間もないので、その部分だけ直してお返ししました。
大阪では無事活躍できたのでしょうか?

Sonicboomer Standardです。1995年にハムバッカーを標準搭載するギターとして開発しました。
したがって基本的にはT.O.M.をリファインしたゴトー製のブリッジを使用しています。
しかしボディ・ネックの構造の自由度が高いので、シンクロナイズド・トレモロを載せることも可能なのです。
実際にはトレモロ付きのSonicboomerは今までに1本しか製作していません。
その1本が里帰りしてきました。1996年製です。

最初はとあるプロ・ギタリストの方に買って頂いたのですが、その方は手放されたようで、今は別のプロ・ギタリストの方が所有されています。
Re-Tune作業を終えて、新たに5年間の保証が復活しました。
可愛がってあげてくださいねー。
Tune-Upでお預かりしているGibson Les Paul Standardです。
ナットは消耗品なので、あまり強力に接着しないのがセオリーなんですが、まれにやたらガッチリ接着されてるナットがあります。
滅多にないことですがナットがどうにもはずれないという場合は、木部を傷めないために、最後の手段としてノコギリでナットに切り込み入れて、両側から押して接着を剥がすという方法を採ります。
もちろんナットの再利用はできませんが、今回はナット交換前提なので問題ありません。

何とかはずすことができました。Gibsonのギターではうまくはずれた場合でも、溝の底面のマホガニーが少しナットに付いてきてしまうことが多いですね。

ナットはバラバラになってしまいました。

Re-tuneでお預かりした1991年製のHSB。ネックの塗装にカッコいいクラッキングが入ってます。

塗装としては問題ありなのですが、楽器の場合はこれが味わいになります。
ラッカー塗装ならではの経年変化です。

TUNE-UPでお預かりしている某社製のギターです。
白い線を引いてみましたが、どう思いますか?
ペグポストの穴自体も微妙にずれたりしてますが、このネジ穴開けた人は何考えてたんですかね?
こんなギターを数十万円払って買った最初のオーナーさんが気の毒です。
他の部分も含めて、不具合を全部直して現在のオーナーさんにお返しします。

とゆーわけで連投すいません。
ボディを軽くしたい、というリクエストをいただきまして、やや大胆な方法で実行しました。
22φの穴を両側36個ずつ、合計72個開けました。結果440gの軽量化に成功。
センター部分は、強度や音への影響が心配なので残しています。それと、ピックアップやアースの線を通す穴は回避していますよ。
こういうの気持ち悪くてダメって人いますよね(笑)。

Tune-Upでお預かりしているHistoric CollectionのLes Paul Model。
ピックアップをSonicのLegend Series Humbuckerに交換して、ロータリースイッチを使ったスペシャルサーキットに改造しました。
もう写真には写らない苦労が山盛りです(笑)。
こんな苦労をしても、Tune-Upの作業代は変わりません。
というわけで、大変お得なTune-Upのお話でしたー。

お客様オーダー品のSTRです。
アルダーボディにトランスブルーは色が濁りやすいのでリスキーなのですが、とてもきれいなブルーに仕上がりました。

中央部の色が薄いサンバーストになってます。
ピックアップやサーキットの構成にお客様のこだわりが盛り込まれてます。

お客様のオーダーによるスペシャルサーキット。
3つのピックアップが全部ハムバッキング構造なので、各ピックアップのシリーズ/パラレル切替スイッチと、今やちょっと懐かしいDEMETERのミッドブースターをストラト型のキャビティになんとか収めました。
DEMETER用の電池はキャビティ内ではなく、ボディ裏にバッテリーボックスを設置してます。電池交換の利便性は大切です。
まもなく完成予定。

最近はあまり使われなくなったブラスナットですが、お客様のご要望により交換しました。
磨いて仕上げているので、とてもきれいです。が、表面にコーティングなどしていないので、使っていると徐々に酸化して曇ってきてしまいます。まったく手入れをしないと、最後には黒くなってしまいます。
でもこのお客様は楽器をとても大切にしてくれる方なので、きれいな状態を保ってくれることでしょう。
ラムトリックカンパニーHPと平行してよりリアルタイムな情報を発信するブログです。